jjsの日記

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無料のモデルでライティングの練習をしよう マネキン-カットウィッグとライティング

いつもモデルさんが確保できないで嘆いている写真愛好家の方ってたくさんいらっしゃると
思います。近くに家族がいるっていっても、撮られるのを好むとは限らないし、
いつでもOKというわけにはいかないでしょう。


たまに週末に友人に会ったり、撮影会に行ったときにしか、撮影の練習ができないとなると、
なかなか当日に勘が鈍って撮れなかったり、残念な結果になったりすることも
あろうかと思います。


とりあえずロケハンとか準備は当日頑張るとして、ライティングはやはり数をこなしてからこそ
身につくもの。
さて、そんないつでも撮影に付き合ってくれるモデルっていないのでしょうかねえ?


といろいろ友人に話していたところ、マネキンなんかどう?ということに。
なるほど、マネキンなら、文句も言わずに撮影に付き合ってくれますし、
動かない分イージーなので、初心者でも安心して練習できます。


いろいろ探してみたところ、やはり全身のマネキンは気がひけますし、部屋に置いておくと、
怪しさも満点なので、美容室の練習用マネキン(モデルウィッグ)を使うことにしました。


これ、イメージよりもずっと安いです。カットの練習をするたびに使い捨てになるらしく、
使い込んだマネキンは坊主になるまで刈り込まれていたりします。
そこまで使い込まれたマネキンはさすがに撮影用のモデルとしては不適なので、
ある程度髪の毛のあるものをオークションでゲットしました。


今回の撮影はトランスルーセントアンブレラ(透過傘)とYongnuo YN-560 IIを用いて、
フラッシュトリガーを使って撮影しました。
一度フラッシュトリガーを使い始めると、有線がアホらしくなるほど、楽に撮影できます。
シンクロコードなどがあると、足場に気を使ったり、コードに変なテンションがかかって、
撮影しにくかったり、モノを倒したりとロクなことがありません。


メインに透過傘+外部ストロボ(YN-560 II)を使い、80cmの丸レフで首の下の影を
柔らかして撮影。

α900 Sigma 50mmF1.4
1/200 ISO 200 F/1.6
目が大きすぎてどこにピントを合わせてよいのやら迷いますが、ライティングを当てたときの
髪の毛の質感は本物の人間と一緒です。(人間の髪の毛を使ったモデルウィッグのため)


顔は実際の人間よりもやや小顔のようです。肌の質感はやはり本物の人間で練習したほうが
いいですね。首の下の影の入り方はほぼ実際の人間と一緒なので、丸レフをどのように
設置するかの練習には最適です。


メインライトは上と同じく、透過傘+外部ストロボ(YN-560 II)で、向かって右後ろに
アクセントライトとして純正の外部ストロボを入れました。
2灯になってもフラッシュトリガーを使えば、簡単に追加できます。

右側の髪の毛がアクセントライトによって明るくなりました。
今度はレンズをTamron 28-75mmF2.8の75mmで撮影したので、だいぶ顔の歪みが減っていますね。
絞りをF/2.8にしているので、実際本物の人間で撮影すると、当然動くのでピントを
合わせるのは難しくなってきます。


手前の目にはピントがきて、奥の目はすでにボケているとか、実際に撮影してみて
経験として掴めることが練習できるのは大きいと思います。



まとめ

以上の撮影例はレタッチなしです。レタッチすれば、もっと印象的に仕上げることも
できるでしょう。
多灯ライティングは準備するのに時間がかかりますし、いろんなライティングを
試したり、絞りやレンズをいろいろ変えたくなると思います。


実際の撮影であまりにもマゴマゴしてると、モデルになった方が飽きてきたり、
疲れちゃったりで、次から撮影に付き合ってくれなくなるかもしれませんん。
ライティングがおかしくて、怖い写真が撮れちゃったりすると不機嫌になる可能性も…
え、そんなことないよ、っていう方もいらっしゃるかもしれませんが、
撮影飽きたから、どこか遊びに連れてってと言われるパパだっているはず。


プロのモデルだとフラッシュが眩しいとか言わないかもしれないけど、
ふつうの人をモデルにすると、そのうち眩しくてもうヤダって言われること
だってあります。いやこちらだって素人なんだからさ、そう簡単にいい写真なんて
撮れないよ、なんて言い訳している場合でもなく。



アクセントライトを強くして、バックを白飛ばししてみる。
実際のモデルさんでライト角度を誤ると、眩しくてやってらんないと怒られることも。


となると、やっぱりこのマネキン(モデルウィッグ)さんは非常に助かる存在です。


このモデルウィッグはオークションで探すと1,000円未満でゲットできますので、
ポートレートの練習や、多灯ライティングの練習をされたい方にお勧めです。


それにしても、いくらマネキンとはいえ、美人とか可愛いと思って撮影しないと、
なかなかいいように撮れません。オークションに出ている写真はわりと怖い写真が
多かったりしますので、生首怖いよーって思って写真を撮ると、いい写真が
撮れないのかもしれませんね。


よし、次はソフトボックスで練習してみよう。