おかしく写るのは腕のせいなのか? マネキンによる美人・不美人
マネキンを使ってライティングの練習をしていると、
やっぱりモデルとしてのよい・悪いところって、いろいろ考えてしまいます。
先日髪を切りに行った時、美容師さんにマネキン(カットウィッグ)について
いろいろ訊いてみました。
大震災のときに品薄になったとか、一体一体表情が違うから、可愛くないマネキンだと
どんな髪型にしてもしっくりこないとか。
うちにあるマネキンは基本的には美人顔かもしれないけど、髪型がちょっとイモかったり、
左目がやけに大きくて少し変だったりと欠点はあります。
あまりにも目が大きすぎて、ヘタするとギラギラした印象が残ります。
あと髪の毛が黒っぽいので、全体的に重くなりがちです。
こういった欠点をカバーしつつ魅力的に魅せるところに写真の面白みを感じますので、
いろいろ工夫して撮るのもいいかなと。
撮影例
ライティングが悪いと、なんのことかさっぱり分からない写真になります。背景もダサいですね。とにかくきつい印象が残ります。
ライティングは可もなく不可もなくで適当感が出ています。
右から広角で撮ると、目の歪みが目立ち、おかしいですね。
髪型が悪いので、ズラのようにも見えます。
2灯ライティングで逆光っぽく撮ってみる。
焦点距離を55mmにして、75mm付近で撮るよりもわざとやや歪ませて
目の大きさとか、鼻立ちを調整してみました。
やや上から撮ったほうが女性は可愛く見えると言います。
ので、そういったセオリー通りに上から撮って、左右の目の大きさの
ズレを抑え込んでます。髪型もあまりよくないので、わざと髪の上をカットするような
構図であまり髪型が目立たないようにしました。
マネキンでも目にキャッチが入ります。これは下から丸レフを当てて
入れています。boomを持っていないのでアクセントライトの位置調整がうまくいかず、
髪に当てたアクセントライトの位置がやや悪い感じが残っていますね。
顎と頬のラインのシャープさは、もちろん撮影する角度によっても変わりますが、
レンズの焦点距離やライティングによっても変わることが
分かってきました。
さらにこだわりたい場合は、黒いボードを用意して、輪郭を締めたりとか
できるかもしれません。今後の課題です。
上の画像と全く一緒のライティングを正面から撮った場合。
なるほど、同じライティングでも、モデル(マネキン)をどの方向から撮るかで
いいライティングに見えたり、失敗のライティングに見えたりすることが
分かりました。
この画像のライティングは、右前に60cm×60cmのスピードライト用ソフトボックスをメイン。
右横の高い位置から髪の毛用のアクセントライトを純正フラッシュの直射で当てています。
このままだとあご下にきつい影ができるので、丸レフの白で左前から、影を調整しています。