jjsの日記

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中華製ライティンググッズとはじめてレンズでどこまで素人ができるか

プロローグ

※長編&今までの総括になりますので、お時間あるときにどうぞ。


デジカメ本体がフルサイズ(sony α900)を使っているけど、その他アクセサリーは
中華製品で総固めして写真撮影をしています。
高いレンズや撮影機材は縁がないので、持てる範囲内のアイテムで
どれだけ撮れるのか、っていうのは大事なことですね。


先日、いい被写体なくて困ったなあというときに、自分の作品を撮影してくれと
ご依頼を頂きました。
今までの撮影経験上、誰かと一緒に撮影するわけでもなく、ネット情報だけを頼りに
写真を撮っている、写真撮影歴1年半の自分でどうにかなるんでしょうか。
いやどうにかしないとマズイですわな。


ところで、うちの専属モデル(名前はまだない)は動かないし、文句も言わないが、
いかんせん顔だけなので、外に連れ出すわけにも行かず。


今明かすとたったの100円で某ネット売買市場からドナドナされてきたわけです。
最近はblog用写真しか撮っていなかったので、どうにかしていい写真を撮りたいわけです。


本筋とは関係ない過去記事:おかしく写るのは腕のせいなのか? マネキンによる美人・不美人 - JJsの日記


レンズはやっぱり85mm F2.8で決まり

今回の被写体はバッグで、人に持たせて撮るよー、とお話を頂いていたので、
人撮りに適したレンズが必要です。


作品の撮影依頼は実はこれが初めてではなく、3回目なのです。
1回目はSigma 50mm F1.4 EX DG HSMで、α900を買った翌日にいきなり実践投入。
EVFではないファインダーにショックを受け、シャッター切った後にしか、
撮影結果が分からないとは、なんと難しいものかと悪戦苦闘。

もう調整し直しはしないが、今見ると少し露光不足だ。


2回目は85mmF2.8を使ったものの、白熱電球の室内だったため、暗くてノイズ多くて大失敗。

いや、白熱電球の時点で色被りした眠い写真しか撮れないだろう…。素人には無理。
わざと赤被りでコントラスト下げてみた。


で、3回目のバッグ撮影は野外撮影、人が持つっていうことで、焦点距離としては85mmだな、うん。(教科書通りw)
50mmだと圧縮感が足りないし、かといってその他の距離となるとA09(28-75mmF2.8)か70300G。
A09は絞らないと使い物にならないし、70300Gは、ライティングと背景の明るさのバランスを考えると、
曇りの日はちょっと難しい。
ということで85mmF2.8一本に決定。

このレンズは開放F値でも四隅まで解像度ばっちり。解像度を上げる目的で絞る必要がありません。フルサイズでも問題なし。


α55との組み合わせレビュー
SAL85F28 & α55レビュー 解放からカリカリ圧倒的な解像度 85mm F2.8 SAM - JJsの日記
α900との組み合わせ
SAL85F28とα900 - JJsの日記


ライティングはYongnuo YN560iiが鉄板

今になると、スレーブ発光だの有線ケーブルでの発光とか相性とかはどうでもいい。
とりあえずフラッシュトリガーさえ使えば、何台でも同時発光できるし、信頼性も高い。
連射せず、マニュアルでの光量調整が面倒でなければOKなのです。


sony用で、安くて使えるのはなかなか国内では見つからないのでeBayから引っ張ってきてください。
Canon, NikonAmazonでもヤフオクでも買えますので安心です。
とりあえずフラッシュとフラッシュトリガーを手に入れたら、ディフューザーを使います。


今回は全身撮影がなさそうなので、60cm×60cmのフラッシュ用ソフトボックスを使うことにしました。
フラッシュに直接くっつけるタイプのディフューザーは、この手のソフトボックスに比べると
五十歩百歩なので、でかいソフトボックスor透過アンブレラはマストアイテムとなります。


スタンドとソフトボックスを接続するリングアダプター。


これは80cmサイズのソフトボックス。


さて撮影開始

なんだか曇り空のぱっとしない天気、16時ごろから撮影開始。
さっさと撮影しなきゃ日も落ちるからねー。
前々回同様ご本人がバッグを持つ被写体になるのかと思いきや、
お友達が協力してくれることに。


α900に85mmF2.8をつけ、YN560iiをワイヤレスで同期しながら、撮影。


以下は僅差でボツテイクになったもの。OKテイクはご依頼主に渡しています。

RAW現像前。 1/160 F3.2 ISO200 α900 85mm F2.8 SAM


YN560iiはマニュアルで1/4+0.5程度の光量とし、2mほど被写体から離して
向かって左側に設置しています。


オートホワイトバランスで撮影して、ほぼ色被りなし。今見るとフラッシュ用のカラーフィルター、
CTO 1/8を使えばよかったかも。
これだとすこし露光量が少なく、寒い感じがしますので、Lightroom4.2でレタッチします。


レタッチ後。


肝心のバッグが、ライティングの光によって色が飛んでますので、補正ブラシでレタッチします。
他も修正。どうも蛍光グリーンみたいな色が気持ち悪い。


秋風にしてみるか。


ニュートラルでコントラスト強めかな。


結局ストレートが一番。

レタッチのし過ぎで何がいいのか分からなくなってきたので、
これでお開きですw


総括

日陰で撮影すると、どうしてもメリハリがなく、眠い写真になりがちだけど、
60cm以上のソフトボックスを使えば、メリハリ感が出ます。
OKテイク(未掲載)は後ろの白いポールを外して、背景のうるささを整理しています。


光りにくい素材(ウール)にメリハリを与えるのと、反射しやすい素材(革製品)のバランスを取って
ライティングするのは難しいですね。
光量のバランスは、フラッシュの光量を調整してもいいのですが、それよりもフラッシュスタンドごと
持ち上げて、被写体との距離を調整したほうが早いです。


今回は全体の露光量が少しアンダー気味なのに対し、フラッシュの光量は大きすぎでした。
カメラの設定やフラッシュの設定に気を取られていると、構図やタイミングをうまくできなくなって
しまいます。早めにフラッシュやカメラの設定を終えて、モデルさんとの意思疎通をはかりたいですね。
ポージングを提案するのも撮影側のお仕事のようで、手元にポーズ集とか参考になるものが
ないと、いつの間にか一本調子になってしまいます。


今度は積極的に構図を作っていきたいですね。