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ミノルタのレンズを分解・掃除する MINOLTA α AF MACRO 50mm 1:2.8(32) カビ掃除で失敗

ぶらっと立ち寄ったカメラ店のジャンクコーナーにミノルタの等倍マクロ、
50mm F2.8(初期型)が500円で転がっていました。(下の画像はは家で撮影)

店員さんに訊いて、自分のカメラにつけて試写してみると、モヤモヤ。

AFは問題なく動きます。ちょっと中がカビているのかな、ぐらいにしか
感じなかったので、購入してみました。



家に帰ってよく見てみると、中のほうまでカビが生えてしまっています。



安かったんだし、分解してカビを取ってみることにしました。
分解にあたって、さうさうさんのホームページを参考にさせて頂きました。
http://takehariy.seesaa.net/article/214395395.html


まずは接点のネジを2つ外します。精密ドライバーって径が細いので、
トルクがかかりにくく思いのほか固いです。

接点の裏にスプリングが隠れていますので、ピンセットで取ります。

同様に黒いカバー部のネジ3本も外します。本当に固いので、
精密ネジの頭をコツコツと叩いて、ネジを緩めてから外しました。

次が一番苦労した後玉の取り外し。調べてみるとカニ目レンチが必要だとのこと。
そんなものはもっていないので、いろんな道具で外そうと試みました。
が、やっぱり外れないし、傷は増えていく。
うーん、こういうときはペンチではさんでグリグリすればいいのさ、と
軽い気持ちでトライ…。


レンズをティッシュで傷がつかないようにくるんで、ドライバーで回したら、
あ、回った。なんだ、カニ目レンチなんて必要なかったんだーと、
調子に乗って回して、レンズを外していたら、ここで悲劇が起こりました。
フレキシブル基板はビニールでできており、かるく接点とはんだ付けしてあるだけ。
ティッシュに巻き込まれ、ブチっと千切れてしまいました。


下の画像はピンセットで抑えているので、分かりにくいですが、
はんだ部分が切れているのが分かりますでしょうか。
ピンセットで抑えていないと、半分以上は千切れてペラペラです。


あとは手で回して後玉を外しました。

後玉を外した後。中玉もカビが生えています。

同様に中玉もティッシュでくるんでペンチで簡単に外れました。
中玉部分は2枚張り合わせになっており、その間もカビていました。
この部分は外しようがないので、結局すべてのカビを清掃することはできませんでした。

中玉を外した後。絞りがあります。

手でレバーを押して広げた後。ここもカビていたので、
広げながら清掃。レンズ右上部分の白いのがカビです。

千切れてしまったフレキシブル基板は、イモはんだにて再接合。
こんなんで直るのか?

元通りに組み立ててさっそく試写。
イモはんだが心配でしたが、問題なくAFが作動します。ピントも問題なし。
50mm F2.8 Macroはやはり等倍マクロだけあって、接写するとよく写ります。

上の画像の部分拡大。


苦労した点

途中ネジを黒いカーペットの上に落としてしまい、探すのにかなり苦労しました。
どれだけ探しても見つからないので、オーディオスピーカーのウーファー
裏側にあるマグネットをカーペットの上を滑らせてから、どこからか、
ネジをくっつけてきてくれました。


フレキシブル基板のはんだ付けはできればしないほうがいいので、後玉を外す際には
ほんの少しだけ緩めるつもりで回すといいようです。あとは手でも回して外せます。


結論

初めてレンズを分解していましたが、50mm F2.8 Macroは分解しやすいレンズだったようです。
分解しすぎると、AFがきかなくなったり、ピントがずれるようなので、必要最小限の
分解にとどめておくのが吉。
中玉の中のほうまでカビているレンズは分解しても清掃できないので、その覚悟で購入すること。


いろいろと分解の仕方が間違っているようですが、500円で購入したレンズが使えるレベルまで復活して
ホクホクでした。


続き
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