jjsの日記

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フラッシュトリガーの選び方

最近になって分かったことをまとめます。


一応念のためですが。
技適マークがない電波式のフラッシュトリガー(ラジオスレーブ)を使用することは
電波法違反です。モノブロック、ジェネレータタイプでも電波でスレーブできるタイプがありますが、
同様に違反ですので、使用の際には販売店に、使用しても問題ないか問い合わせてみましょう。


携帯やiPadで同様の問題があったようですが、
時代に合っていない法律内容ですので、フラッシュトリガーなどの通信機器も
業界で技適マークをとってもらうなり、さっさと合法になるように働きかけをしてもらいたいものですね。


フラッシュトリガーとは?

シャッターボタンと同期して、カメラと直接接続していないストロボ、フラッシュ機器のフラッシュを
焚くための無線機。受信機と送信機に分かれる、もしくは送受信機一体型がある。


基本的には他のメーカーの送受信機を混ぜて使うことはできない。
でも、同じメーカーの同型フラッシュトリガーを使うなら、送信機をソニー、受信機をキヤノン(汎用機種用)として
ソニーのカメラでキヤノンのフラッシュを使うこともできる。
ただし、基本的にはマニュアル調光となる。


同じメーカーでもversion upしただけで送受信機の同期がとれない場合がある。
(YONGNUO RF-602とRF-603 ※輸入品等は技適マークがないので使用は違反。)


TTL調光やハイスピードシンクロに対応したフラッシュトリガーは値段の桁がひとつ上がる。


現在のデジカメならば、内臓フラッシュをトリガーとしてワイヤレスフラッシュを行うことができるので、
わざわざフラッシュトリガーを買う必要もなさそうと一見したところそう考えてしまうが…。


買わなくてもワイレスフラッシュできるのになぜ必要?

安い非純正のフラッシュは、TTL調光のためのプリ発光や、ワイヤレスフラッシュのためのプリ発光に誤って同期して
発光してしまうので、本発光時に発光しない。純正、非純正を複数使用する場合に問題なく同期させるには
フラッシュトリガーを使うほうがよい。


ワイヤレスフラッシュは、発光して本発光時の同期をとるが、そのために、複数回発光することになる。
連続発光は、フラッシュ機器本体への負荷が大きく、キャパシターの寿命を縮めるし、オーバーヒートを
起こしやすくなる。もちろん電池の減りも速くなるし、チャージにも時間がかかる。


ワイヤレス発光の複数回発光はポートレート撮影時には、被写体の方への負荷が無駄に高い。
目が痛くなるので、被写体に優しくない。撮影会となると、複数人数での撮影となり、他の人のフラッシュに
勝手に同期するフラッシュ機器があったり、混乱の元。


モノブロックストロボとフラッシュを一緒に使用することができる。
受信機さえ、ストロボ機器に接続できれば、基本的には同期して発光できるので、外部ストロボの純正、
非純正、モノブロックなどライティング機器を選ばない。


内臓ストロボを使ったワイヤレス発光は、屋外で、日光の直射が強い環境で使用しようとしても
動かない場合があり、信頼性が低い。


選び方のポイント

技適マークのあるものを選びましょう。


純正ストロボ機器では豊富にある、TTL、ハイスピードシンクロ、光量比制御発光など、各種機能に対応している
フラッシュトリガーは価格が高い、もしくは各種機能には対応していない。


一部のフラッシュトリガーは使用する電池がかなり特殊である。なるべくなら普通の1.5V単三電池や単四電池が使えるものが、
あとあと運用コストが安くなる。
下の画像は左よりCR2サイズ電池、単三エネループ、 12V 23A電池。
奥の左手が受信機、右手が送信機。


大きさ、厚みに注意。 ソフトボックスと組み合わせる際に、金具と干渉したり他の取り付け金具が必要な場合がある。
受信機の取り付け部がホットシューのみに対応していたり、通常の三脚穴(1/2")のみに対応していたり、両方に対応していたりするので、
先にどこにどのように取り付けたいのか、調べておく必要がある。

画像は国内Amazonで購入したものの、最初から壊れていて、使用できなかったフラッシュトリガー。
返品ついでに技適マークについて問い合わせたが、「工場に確認しますが、ご案内は来週以降となります」と返信きて以来音沙汰なし…。


8月10日 追記

なんと、驚くことにこの商品を販売している会社より「微弱無線局の規定値以内でご使用いただける商品」とメールを頂きました。
微弱無線局の規定値内であるかどうかを調べることができるか、とある会社に問い合わせしたところ、
13〜15万円ほどかかるそうで、個人でこれ以上調べようがないです。
この会社の見解だと微弱無線局の範囲で届くのはせいぜい5〜6mほど、総合通信局の方で、
微弱無線局の範囲内として間違いない範囲は数十cmだという話とはかなり食い違っています。
ただ規定値内で使用できるというお墨付きを頂いた以上、使用しても問題ないでしょう。(推測)


この商品はAmazonで取り扱いがあり、eBayでも同じ商品がほんちょっとだけ安く売ってありますが、
eBayのものは電池が入ってなく、故障したときの対応が非常に面倒です。(実際不良品だった)




433MHz帯域を使ったものは届かない場合があり、2.4GHz帯域を使ったもののほうが安定している(遠くまで届く)。
安いものほどシャッターの同調速度が遅い傾向がある。



自分メモ

フラッシュトリガーを製造しているメーカー
PocketWizard, Cactus, Yongnuo, RadioPopper, Cybersync, Skyport, JYC, PiXel King


フラッシュの同調速度が遅いストロボを含む、複数のストロボを同時に使用する場合は、
遅い機器に合わせる必要があるため、フラッシュトリガーの同調速度は1/200程度でもいいような気がする。


オフカメラケーブルの場合は、どんな環境でも確実に使え、ハイスピードシンクロ撮影でも問題なし。
外部ストロボの先にソフトボックスを使用すれば、どのようにも光の質を変えられるので、オフカメラケーブルが
全く使い物にならないわけではない。