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最強フラッシュトリガー YN560-TX レビュー

YN560III専用機のフラッシュトリガー

YN560-TXはYongnuoのフラッシュトリガー(ラジオスレーブの送信機)で
RF-602、RF603、RF603II、YN560IIIを受信機として組み合わせることが可能。


RF-602、RF603、RF603IIはそれと接続したフラッシュストロボとシンクロ発光が可能となる。
YN560IIIと組み合わせた場合は、シンクロ発光だけではなく、光量調整、照射範囲調整まで
可能となる。

これによって、完全にフラッシュを独立して無線でマニュアル操作が可能となり、
光量調整のために何度も撮影位置とフラッシュとの間を往復する必要がなくなるという
かなり画期的な送信機です。


他社ブランドのフラッシュトリガーと組み合わせもOK

YN560-TXは無線での光量調整、照射範囲調整のみに使うと割り切り、
撮影時には手元のポケットなんかに入れておいて使います。


撮影時は、RF-603IIの上に他社のフラッシュトリガーをスタックさせて接続すると、
Yongnuoと他社のフラッシュをシンクロ発光させることが可能です。

この場合はProfotoのAir Remoteをスタックさせています。
最高シンクロシャッタースピードは1/160秒で、スタジオ環境なら特に問題にはならないでしょう。
屋外での使用の場合は、NDフィルターを使って、シャッタースピードを十分に落としてから撮影
する必要があります。


8月1日追記 最高シンクロシャッタースピードはフラッシュトリガーの性能だけではなくて、
カメラとの相性にも依存します。1/160秒というのはα99との組み合わせの場合で、
組み合わせるカメラによってはもっと速いスピードでも可能となります。
NDフィルターを使う必要があるのは開放値F1.4のレンズで日中に絞り値を開放近くで撮る場合です。
日影でF4.5程度ならどうにか1/160秒以内に収まると思います。



※スタックして他の送信機と組み合わせない場合は、YN560IIIとYN560-TXのみでシンクロ発光、
光量、照射範囲調整できます。


安いストロボではほぼ最強の組み合わせ

YN560IIIとYN560-TXは安いフラッシュストロボで信頼性が高く、
きちんと運用できるものとしてはベストの組み合わせだと思います。


YN560-TXは光量の微調整にも対応していて、0.3EV、0.7EVも設定できますが、0.5EVだけは
設定できないという唯一の欠点を残しています。


Profoto B1 500TTLと比べて、光量、チャージスピード、安定性では劣るのですが、
軽い分だけ機動性があり、安いので壊れても諦めがつくという点において、初心者には
一番お勧めの組み合わせです。
光量が絶対値表示で、3グループまでは一覧表示されるので、光量の状況を一目で
把握できます。すごく分かりやすいです。


キヤノンニコンはYongnuo側で問題なく使えることを発表していますが、
α55(ホットシューアダプター経由)、α99でも発光可能です。
現在はeBay経由で購入できますが、間もなく他の並行輸入品取扱店やAmazonで販売されると
思います。


他社のフラッシュとスタックしてシンクロ発光させるにはRF-603が必要になります。
ちなみにyongnuo、Profoto B1、D1、ニッシンのフラッシュは5600Kが基準の色温度となりますので、
組み合わせて使用しても、さほど違和感のない撮影が可能です。
Profoto B1 500TTLと組み合わせて使用も可能なので、背景用にYongnuoを使い、
モデルさんにはProfoto B1を使ったりできます。
将来的により品質の高いストロボに移行する場合にも、持っていて無駄にはならないです。


多灯フラッシュを始めるには一番のお勧めです。


7月20日追記 YN560-TXでアクティベートを行うと、YN560IIIはそれ以降ずっとグループ設定が
表示されるようになります。YN560-TXの電源を入れなくても、いつでもグループを変更可能になります。