USB給電型PCスピーカーの電源をアダプターから直接取ってみると
安かろう悪かろうの時代が終焉
PC専用のスピーカーといえば、ちょっと前までは音は出るけど、ふつうの音量でも割れていたり、音質にちょっと問題があるものが多かった。
一昨年ぐらいから、少なくとも音割れするスピーカーはなくなってきたし、
さらりと聞き流す程度には十分な音質のスピーカーが低価格でゲットできるようになった。
人気・定評のあるPC用USB給電型スピーカー
自分も使っているZ120BW
Imation IS-SCU-7250GL ※生産終了で在庫限り
400-SP018
2.1chコンパクトスピーカー(USB電源タイプ)400-SP018の販売商品 |通販ならサンワダイレクト
この中からZ120BWを用いて、USB給電型PCスピーカーの音質アップができるかどうかを
探ってみることにした。
USBの規格は
USB 2.0では5V 500mAUSB3.0では5V 900mAまで給電できるっていうのがUSB規格上の値。
各社マザーボードではiPhoneやiPadなど2Aの規格に対応するため、マザーボードのUSB給電能力を3倍程度
引き上げる製品がある(GIGABYTE)。
これは2Aまで対応するということで、数値が低い(500mA)のアダプターに
2A給電が必要なハードウェアを充電させようとすると無理して壊れる恐れがあるらしい。
Z120BWは何Aのアダプターを使えばいいのか、説明はなかった。
http://www.logicool.co.jp/ja-jp/product/stereo-speakers-z120
アダプターから直接給電してみると
PCのUSBコネクターから給電した場合は、PCの電源とマザーボードの性能に依存した電源の質になる。
ケースファンや各種ボードなど、安定した給電の妨げになるものは多く、
電源の質的には、決していいものではない。
そこで、USB用のACアダプターから直接給電し、Z120BWの音質が上がるかどうかを
チェックしてみた。
今回使用したのはNexus7に付属の2A対応アダプターと、Logicool M950マウスに付属していた
詳細不明のアダプター。
結果として、どちらのアダプターでも音質はわずかに変わるものの、残念ながら質の向上は
ほとんどみられなかった。
1,000円前後のスピーカーとしてはよくできているが、それ以上のものを期待して
改造とかはするほどでもないのかなと。
Z120BWは接着剤で組み立てられているのか、分解は不可能だったし。
さらなる音質アップを目指すなら、素直に2,000円台のスピーカーに乗り換えるのが、
部品代・手間を考えても合理的だと思われる。
今回は、残念ながらうちの環境において音質アップはできなかったが、
IS-SCU-7250GLでは直接ACアダプターからの給電で音質アップができたとの
評価があるので、試してみるといいと思う。