フィット3のドアデッドニング・制振をやってみた
フィット3のドアをデッドニングしてみました。デッドニングは通算これで9台目。
過去フルカロッツエリアXで組んでいたこともありましたが、今回は車体が重くならない
よう&予算少な目でオーディオインストールをしました。
撮影した日が違ったり、左右のドアが違ったりして微妙に辻褄が合わない部分もありますが
ご了承ください。
ドア内張り剥がし
養生テープを貼ります。真ん中に見えているネジを外します。スイッチパネルの裏側。垂直上側、空の方向に向かってツメを外して
最後は左側(運転席の場合)にスライドさせて抜けばOK。
内張りはがしを使ってドア内張りを外します。
古い車種だと、内張りがインナーパネルの上から引っかかっていたのですが、
FIT3は全て直角向きに手前に引っ張れば外れます。
写真のように緑のピンがインナーパネル側に残ってしまうことがあるので、ペンチなどで外して
内張りに戻してあげます。
アウターパネルとインナーパネルのデッドニング
ビニールとブチルゴムを剥がしていきます。おおまかにブチルゴムを剥がした後は、パーツクリーナーなどで脱脂しておきます。
この白いプラスチック製ボックスは、デッドニングすると邪魔になるので、
根本から折って外します。強く押すだけで根本から折れてくれます。
レアルシルトとレアルシルト ディフュージョンを用意します。
FIT3はサービスホールが大きいため、レアルシルトは左右で最低4枚、余裕を持って6枚必要です。
アウターパネルにレアルシルトを貼っていきます。パーツクリーナーで脱脂しながら、
レアルシルトを貼り付け、上から強くこすって完全に密着するようにします。
ドアを外側からノックして、金属独特のヴォ〜〜ンという音がゴンッと歯切れの良い音に変わるように
レジェトレックスを貼ります。叩く場所を変えるたびに音の高さが違うほうがベスト(周波数を分散)なので、
少しずつドアを軽く叩いて、響き方を試しながら貼っていきます。アウターパネルは何回も
デッドニングするのは困難なので、一度で済むように慎重に音を調整したほうがよいでしょう。
サービスホールが大きいため、ステーを入れて補強します。横から衝突されたときの安全性のため、
あまりにも固いものは避け、適度に曲がりやすい強度のステーを選びます。
位置を決めたら、電動ドリルで穴を開け、サビ止めのため、開けた穴の周りに
スプレー管で色を塗っておきます。
ゆるみ防止ナットと六角ボルト、ワッシャーを使って止めます。
レアルシルト ディフュージョンをスピーカー裏にあたる部分に貼ります。
左右で一枚使いました。左右でまず半分に切り分け、さらにその半分をスピーカー裏に8割、
サービスホール裏に2割に分けて貼りました。
インナーパネルにレアルシルトを貼ります。大きなサービスホールは
丸ごと一枚使っても長さが足りないため、左上のサービスホールを塞いだ
レアルシルトの余りを使って、大きなサービスホールの右上側も貼りました。
写真では写せませんが、スピーカー周りはインナーパネルの裏側からレアルシルトを
貼って制振しています。
ドア内張りデッドニング
ドア内張りにもレアルシルトを貼ります。最初から貼ってある吸音材の裏側にも、隙間からすべり込ませて貼り付けています。
今回貼った量。なるべく最小量で済むようにします。そのほうが車も重くならず、
材料代も安く済みます。
一度全て元に戻して低音がよく鳴る音楽をかけて、ビビる部分をチェックします。
養生テープでビビる箇所をマークします。
追加で貼ったレアルシルト。隙間テープを一か所追加しています。
デッドニングのやり方と効果
アウターパネル、インナーパネル、ドア内張りの3箇所とも全てデッドニングすることが必須です。アウターパネルの吸音材選びは難しいのですが、レアルシルト ディフュージョンで
十分効果があがり、排水性もきちんと確保できます。
アルミテープとレジェトレックスは使わずにレアルシルト1つで、なるべく必要最低限で
貼っていくのがお勧めです。
今回から弛み防止ナットという弛みにくいナットを使ってみたら、これが効果てきめん。
以前は半年に一回は増し締めする必要があったのが、やらなくても大丈夫そうです。
低音にキレがあり、いやな共振音がせず、クリアーな音質になれば成功だと思います。
音を確かめながら、きちんと脱脂、密着させながらデッドニングすると、ドア片側で
6時間ぐらいはかかると思います。
標準のスピーカーでも声が聞き取りやすくなり、ボアボア鳴っていた音がすっきりして
非常に快適になりますので、ぜひ挑戦してみてください。
必要な材料
左右合わせて必要な材料です。レアルシルトが最低4枚、余裕を持って6枚。
レアルシルト ディフュージョンが1枚、標準から大きなスピーカーなら2枚。
お好みでエプトシーラーを1枚。(標準で吸音材があるため、今回使っていません。)
お好みで隙間テープ1本。
オプションとして金属ステー21〜25cm、ボルト、弛み防止ナット、ワッシャー、スプレー缶。
必要な道具
プラスドライバーエーモン内張り剥がし
養生テープ
パーツクリーナー、ティッシュ、ごみ袋
はさみ
ステーをつけるならラチェットレンチ×2、電動ドリル。