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SCSK-1100 Shuriken(手裏剣)リビジョンBレビュー

静音のためのCPUクーラー

主に静音PCのため、CPU負荷100%でも安定して動作し、ファンが静かで
安価なクーラーを探してみました。

サイズのShuriken(手裏剣)リビジョンB(以下手裏剣B)は、
クーラー全体の大きさが小さ目で、高さも低いため、密閉式静音PCケース内の
エアフローを阻害しません。
株式会社サイズ | PC自作・冷却機器の専門メーカー。ハイコストパフォーマンスなCPUクーラーやケースファンをラインナップ。有名海外冷却ブランドの輸入販売代理も行っております。

UEFIでファン設定を行うことにより、静音かつ十分に冷えるクーラーとして
非常にお勧めできるCPUファンでした。


選定項目・理由(上にある項目ほど優先順位が高い)

  • LGA1155対応
  • CPU100%負荷でも安定して動作すること
  • CPUクーラー全体が小型でPCケース全体のエアフローを阻害しないこと
  • ファンが10cm以上で回転数が低くても十分に冷やせること
  • 安価であること
  • PWM方式であること
  • オーバークロック用途ではない。


以上の項目で候補に挙がったCPUクーラーは

  • サイズ Shuriken(手裏剣)リビジョンB
  • サイズ KOZUTI
  • サイズ BIG SHURIKEN 2リビジョンB「大手裏剣2リビジョンB」
  • サイズ Samuel 17
  • REEVEN VANXIE RC-0801


価格で手裏剣B、KOZUTIに絞り込み、ファンの大きさ、冷却の絶対性能で
手裏剣Bに決定。


開封・設置

開封。CPUクーラー本体・説明書・グリス・INTEL/AMD用ソケット金具 


片側3本のヒートパイプ。左右計6本。


PWM方式の電源ソケット。


ヒートパイプが直接CPUと接触するわけではない。


INTEL 1155/1156 775用のプッシュピンをクーラーの脇から差し込む。

分かりやすいようにCPUクーラーとプッシュピンの間に少し隙間を
開けています。使用する際には、接触するまでプッシュピンを差し込みます。(番号1)


放熱フィンの真下にプッシュピンがきているのが分かると思います。(番号2)
このため、CPUクーラーを設置する際に、プッシュピンを真上から押し込むことが
できず、横から指を入れて、指先の力でプッシュピンを押し込むことになります。


力がいれにくいため、PCケースにマザーボードを入れたままの設置は
かなり難易度が高い。
また1155/775で専用の金具を用意せず、スライドして1155/775を兼用して使う
金具のため、プッシュピンの場所が定まらず、グラグラずれやすい状態で
プッシュピンを押さねばならない。(番号3)
これが取り付けのしにくさの原因となっている。


面倒だが、一度PCケースからマザーボードを取り外してから取り付けが必要だった。


以下 ASRock Z68 pro3-Mへの取り付け例

CPUクーラーとメモリーは干渉しないが(番号3)、取り付けしにくいため、
一番CPUクーラーに近いメモリーを外す(番号1)。


放熱フィンとプッシュピンの隙間は狭く(番号2)、指先の力が必要


冷却性能

室温20度で一定、Intel core i 2500kを使い、OCCTにて100%の負荷をかける。
ターボブーストがかからない状態でのクロック数は約3400MHz。
温度が安定したところで、OCCTをストップ。
以下左側の現在値は無視し、右側の最大値を読んでください。


交換前

CPU温度は69〜76度。


交換後

CPU温度は56〜61度で安定。
オーバークロックをしなければ、十分だと思われる。


静音化

手裏剣Bをデフォルト設定のまま使用すると、約2,300rpmで回転し、
リテールクーラーと騒音はあまり変わらない。


そこでUEFI(BIOS)画面でクーラーの設定を変更する。


H/W monitor項目にある、CPU Fan 1 & 2 Settingを変更して、静音化する。
モードを「Automatic mode」、Target CPU Temperatureを「45度」、
Target Fan Speedを「Custom Speed」、Custom Fan Speedを「90」に変更。


ターゲットの温度よりも低い場合は、Custom Fan Speedで設定した「90」:約1100rpm回転に
抑え、ターゲット温度を超えた場合はファンスピードがオートマチックで段階的に
フルスピード(約2,300rpm)まで上がる。


つまり、ふつうに使っている場合は低回転で静か、CPUに負荷がかかった場合のみ回転数が上がって
いざというときも安心という設定になる。
設定項目は一旦セーブして次回起動時から適用される。


これでリテールに比べ、十分に静か、かつよく冷えて、安心して使えるようになった。


CPUクーラー交換前・交換後でのPCケース内温度はほぼ変わらず、エアフローは阻害されていない。
密閉式PCケースで、静音化を目指すならShuriken(手裏剣)リビジョンBはお勧めできると思う。


まとめ

欠点

  • ファンが半年〜1年で壊れる事例がよく見られる。
  • 取り付けが非常にやりにくく、PCケースからマザーボードを外して取り付ける必要がある。


利点

  • 静音化には十分な性能で静か。
  • 10%程度のオーバークロック用途までなら冷却性能は十分。
  • 見た目もよく、しっかりとしたつくり。
  • 放熱フィンがコンパクトにまとめられているので、周辺パーツへの干渉はなし。
  • エアフローも阻害しない。
  • 安い。