jjsの日記

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影だけカラフルにして遊ぼう! 複数灯フラッシュでカラフル影絵を作る方法

光が当たった物体にできる影はグレー〜黒が常識。
そう、太陽の光を浴びた影は黒い。
夕日を浴びて伸びる影だって黒い。


フラッシュを使った影だって、太陽と同じく黒い。


でも、影だけをくっきりカラーにする方法があるんです。
街で撮影していて、たまたま方法がみつかりました。


さっそくイメージ写真をご覧ください。

造花にできる影と、奥に見える青いオムニバウンスをつけた外部ストロボにできた
影が青くなっています。


How to

まずは以下の2つの画像をご確認ください。


奥にあるフラッシュだけを発光させた場合。

手前にあるフラッシュだけを発光させた場合。

実に当たり前に写っていますね。
これを踏まえて、影だけカラーになっている写真の撮り方です。


2台の外部ストロボをフラッシュトリガーによって発光させています。


奥にカラーフィルター or カラーのオムニバウンスをつけたフラッシュを弱めに
発光させます。
手前には何もつけない外部ストロボを発光させます。


それぞれひとつずつ発光させた場合と違い、青い光と、ふつうの白い光が混ざります。
そうなると、青い光はどうなるでしょうか?


答えは、青い光は白い光と混ざると、白くなって消えてしまいます。
白い光を発光するストロボから見て影になる部分は、もちろん白い光は届きませんので、
青い光のみが当たります。

つまり白い光が当たらない、影の部分のみを青い光のカラーで形作ることができるのです。


これは光の加色混合は白くなることを利用しています。詳しくは以下をご覧ください。
第22回 カラーフィルターで背景を作る | 玉ちゃんのライティング話 | Shuffle by COMMERCIAL PHOTO


撮影例がしょぼくて、ピンとこない部分があるかもしれませんが、これを
ポートレートで行うと、かなり面白い写真が撮れます。
複数人数をそれぞれ違うカラーの影絵が残るように撮影すると、おしゃれで
面白い写真が撮れますので、興味が湧いた方はやってみられてください。


必要なのは複数の外部ストボロとフラッシュトリガー(ラジオスレーブ)、カラーフィルターです。
白い光を発光させる外部ストロボにディフューザーを使うと、光が回りこんで
きれいな影ができずに消えてしまうので、なるべく直射がベストです。
そうなるとアゴ下の影が強かったりで、その辺りの加減がちょっと難しいのですが、
やってみる価値はあると思います。