ライティング文化の違いかな? デジタルフォト達人への道〈4〉
かなり重要なことなのに、未だに日本の書籍・雑誌ではスルーされていることが
多いことを簡潔・ジョーク交じりに紹介してくれる「デジタルフォト達人への道」シリーズ。
いつの間にか4巻も出ていたのですね。
丸レフの使い方ひとつとっても違う
今月か先月のカメラ雑誌で、ポートレート撮影の特集がありました。丸レフの使い方は、相変わらず下から顎下の影を消すようにと記載されている。
デジタルフォト達人への道〈4〉だと、下から丸レフを当てるとお化け系の不自然な
影おこしになるので、助手さんが丸レフを持って、なるべくモデルの上側から当てるようにしたほうが
いいと紹介している。
ポートレート撮影ではやや色温度が低い光のほうが雰囲気がいいので、丸レフの色はゴールドをお勧めしている。
日米の写真の好みとか、そういう問題じゃなくて、ライティングに対する
ノウハウに差があるんじゃないのかなと。
積極的にPhotoshopでの補正を勧めているし、道具や慣習的に囚われず、
今できるいい写真の撮り方をアマチュアにも積極的に開放してくれている感じがする。
※下からの影おこしが全てダメっていうことではないです。日本の雑誌も、もうちょっと
レフの反射率や色温度・当てる角度のノウハウを紹介してくれたらいいのではないか、と思う次第。
アマチュアライティングの基本
デジタルフォト達人への道を読むと、以下のような知識が得られる。- マニュアル発光が基本(TTLはまだまだ信用ならない)
- 屋外ではカラーフィルターを必ず使用
外部ストロボ / フラッシュ用カラーフィルターを試す color filter for speedlight review レビュー - JJsの日記
- 無線式フラッシュトリガーを使用する。
純正のスレーブ発光は昼間明るいときに反応しない・建物の裏では反応しない。
スレーブ発光のために複数回光るので、テンポ悪く・電池も減るなどいいところがまるでない。
有線での発光はたいていカメラか照明機材を倒すはめになるし、邪魔すぎる。
- ライトと被写体・撮影者の位置関係(詳しくは書籍で)
- eBayなどを駆使すれば、照明機材はかなり安い。
レンズひとつ分の投資で3灯ライティング一式全て揃えられる。
[eBay] - JJsの日記
- ソフトボックスはでかいほど光が回ってきれいに写る。
※150cm以上の大きなソフトボックスだと、外部ストロボだと光量が足りなくなるので、
モノブロックが必要になる。
まとめ
youtubeの動画にしても雑誌の内容にしても、やはり海外のほうが分かりやすくアマチュアでもできるようにノウハウを紹介している。
ライティングの基本は、玄光社のやや古い定番が一番。
ライティングの基本は変わらないため、最新の書籍よりも定番を手に入れたほうがよい。
これをベースにしてデジタルフォト達人への道やyoutubeの動画を参考にするのが
いいと思う。