インクのカスレは待つと直る場合がある & プリンタヘッド位置調整を手動で合わせる
前回
プリンタの洗浄はお湯か洗浄液か CANON pro9500 インクの詰まりを直す - JJsの日記
プリンタのインク詰まりを直すには圧力が必要だった -ヘッドのクリーニング方法 - JJsの日記
ノズルチェックパターンでプリンターの状態を把握
まずは中古で最初に買った状態で「ノズルチェックパターン」を印刷。3色しか出ていない。
このままだと、ジャンクを買って丸損状態の恐怖。
詰まりが完全に取れたかどうかを調べるには、ヘッドメッシュ(前回参照)に洗浄液を垂らして
約30秒以内にしみ込んでいくならば、ほぼOK。
ここまでが前回の内容。
これで「ノズルチェックパターン」を印刷して、全色カスレずに印刷できれば
いいのだが、10色中6色しか正常に出ない。
左側の列はMBK以外はカスレている。
ここでひっかかるのが、お湯に漬け置きし過ぎたか、GYが逆に悪化している。
プリンターのクリーニング機能で直す
強力クリーニングを繰り返すことによって、ほぼ印刷できるようなったが、どうしても2色が点線のようにカスレてきちんと印刷できない。
上の画像の状態から下の画像まで、クリーニング、強力クリーニングを合わせて
8回ほど行っている。
拡大した画像。GYが分かりやすく、横方向へ直線的なカスレに加え、
点線状にカスレている。
どれだけ強力クリーニングをやっても直らないため、再度インクを全て
取り外してプリンタヘッドを洗浄。
しかし結局点線のようなカスレは直らなかった。
ヘッド位置調整でカスレを直す
ここで、「ヘッド位置調整」を行うことに。10年前のプリンタにはなかった自動調整機能がついているので、任せてみた。
が、どうもずれているようだ。
ここは手動で「ヘッド位置調整」を再度行った。
結果、自動調整とは全くと言っていいほどズレが多かった。
やはり調整を追い込むには手動のほうが精度が高いようだ。
頑張って直らないのも、待てば解決
さて、直らなかった点線のようなカスレは、翌日「ノズルチェックパターン」を印刷を印刷してみるとほぼ直っている。
前日8回ほどクリーニングと「ノズルチェックパターン」を繰り返したのが
馬鹿らしくなるほどあっけなく直っていた。
プリンターを直すには時間がかかる場合がある、と覚えることで、待つのも一つの手段だと理解した。
この後、さらに「ヘッド位置調整」を行った。前回は普通紙で調整を行ったが、
キヤノン高品位専用紙に出力して、細かな違いをよく確かめて調整を行った。なるべく高品質なペーパーで
ヘッド位置調整を行ったほうが調整を行いやすい。
以上により、プリンタヘッドの詰まりやズレは直った。
まとめ
知識プリンタヘッドのインク通路は、極細かつ長い。洗浄液を漬け置きしても浸透圧が足りず
インク詰まりは直らない。
必要なもの
- プリンタヘッドよりも大きな容器(100均でプラ容器を確保)
- 注射器付き洗浄液(液の種類はなんでもよい)
- プリンタヘッド調整時に見やすい程度の高品位用紙
- 待つ忍耐と時間の余裕
方法
2,3mm洗浄液を入れた容器にプリンタヘッドを入れ、メッシュ部にたっぷりと洗浄液を垂らし、
圧力の逃げ場がない状態にして、一気に注射器で詰まったインクを吸い込む。
壊れないように十分に乾かしてセット。
プリンタの強力クリーニング機能とヘッド位置調整をほどほどに繰り返してみる。
これで直らない場合でも、数日待てば直る場合もある。