トレーシングペーパーを使って食べ物を撮ってみよう その2
さて、さすがに一灯だけではメリハリ感がなくて、なんとなく透明感のない
のっぺりとした写真になることが分かりました。
翌日被写体をマンハッタンドーナツに切り替えて挑戦。
一灯Yongnuo YN560 IIを足します。
左奥から照らすのが定石。
このフラッシュの直射だとあまりにも光が硬すぎて影がくっきり
できちゃうので、トレペ越しに当てます。
水平に近いぐらいで当てたいのだけど、三脚やスタンドの最低高が
高過ぎのため、書籍で高さを調整、適当なものを挟んで角度を調整しています。
ちなみに照射角を105mmにしてなるべくスポット的に当たるように
調整しました。
追加したフラッシュのみ当てた場合が上のようになります。
この部分だけテカリが出て、より立体感を出せます。
トレーシングペーパーからのフラッシュと、合わせてフラッシュを
当てたのが以下。
一灯だけに比べてメリハリ感が出て、立体的になりました。
色評価蛍光灯の下でライティングなどを何も考えずに撮った場合。
カメラがいいのでそれなりには写りますが、影がきつすぎて美味しそうではないよね。
メリハリがあるとも言えるけど、コントラストが強すぎです。
影の出来方に色気がないというか、これでメニューとか作っても反応悪そう。
同じライトのセッティングでおかずを激写
同じセッティングでドーナツからおかずに交換した場合。なるほど、トマトにもみずみずしさが出るようになりますね。
盛り付けと皿がいまいちなのですが、この辺りをきれいにしてあげると
十分いい写真になりそうです。
影ができる部分が大きすぎる場合は逆位置からライティング
お次はロールケーキ。やっつけで店名を消してます。このロールケーキの場合は逆位置からライティングをしてみました。
この位置からだとトレペ越しにフラッシュが使えないので、
eBayで購入したディフューザーを取り付けています。使いこなしを考えれば
このディフューザーも案外使えますね。
このディフューザーの詳しい紹介は以下。
なるべく大きなディフューザーのほうがいい? 外部ストロボ用ソフトボックス23cm Softbox For SpeedLight Flash 23cm - JJsの日記
2灯のフラッシュ間にできる色温度差とかあんまり考えていないのだけど、
そんなに色被りもなくそのままでよかったです。
床置きでの撮影なので雰囲気が出ないのですが、ちゃんとしたテーブルの上に
セッティングしてあげれば、Yongnuo YN560IIで十分にライティングができます。
信頼性高く、チャージ早いし、調光安定しているし、ほんとにお勧め。
一方フラッシュトリガーはやっぱりトラブル続きで、今度はコゲ臭くなって
ひとつ取り替えて使いました。
ほんとはYN560IIIに切り替えたほうがトラブルの原因がなくなってさらに
撮影に集中できるのではないかな。
まとめ
フラッシュだと細かいニュアンスで当てるのが難しいです。なるべく定常光タイプのほうがブツ撮りには向いています。
またISO100以下で撮影するには、フル発光でもF8ぐらいまでの絞りで限界です。
それ以上絞って、奥のほうまでピントを合わせるにはAPS-Cのカメラに替えるか、
モノブロックタイプのフラッシュが必要となります。
でも、きちんとライティングしていれば、ISO800ぐらいでも十分に使える画像になります。
トレーシングペーパーを使うと嫌な影ができにくいので、フラットに仕上げるには
向いています。あまりにもフラットになる場合は、2灯目で陰影をつけてあげればOK。