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Yongnuo YN560IIIでバストアップ写真の練習をしてみよう

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得ることができます。
今回はRossella Vanonさんのバストアップ写真が紹介されていました。
How Fashion Photographer Rossella Vanon Created Her Smoking Hot Portrait


Rossella Vanonさんのホームページ。
Rossella Vanon - Beauty and Fashion Photographer in London

D1(モノブロックストロボ)を3灯とクリップオンストロボ(スピードライト)を2灯使った
作例があります。
スピードライトにカラーフィルターを付けてなんともカラフルな肌を創り上げてますね。
先日クリップオンストロボ用のハニカムグリッドを買いましたし、
ちょっと真似して練習してみることにしました。


初期セッティング

Profotoのページで紹介されていた通りに配置してみます。

一年ぶりぐらいに生首ちゃんをモデルとして使います。


雑ですが、こんな感じに。

メインライトが弱かったり、均一過ぎて肌の質感が出ていません。
また髪の毛の後ろ側にライトが当たっているのもなんとなく意味が分からない
写真になってしまう。
あと左後ろに置いた、イエローのストロボディフューザーをつけたYN560IIIからは
背景にまで盛大に黄色い光が漏れていますね。


最終セッティング

いろいろと工夫して、最終的にはこうなりました。


Lightroom4で今回撮影した分を読み込みしました。

これだけ試しています。


完成写真

肌の諧調は残しつつ、ほほのきわ〜首下あたりまでなだらかに青色の
影が入るようにしています。
黄色いライトは顔の輪郭のみに当たるように調整。
背景への漏れ光もカットしました。



メインライトはディフューザー(SMDV ディフューザー 60)で柔らかくし、
光の芯を当てずに周辺の光(ディフューザーの端当たりの光)が顔に当たるようにして、
顔のグラデーション(凹凸)が出るようにします。
芯で顔を捉えると、顔がフラットな仕上がりになります。


また極端に上から当てるようにして、背景へメインライトの光が当たらないようにしました。


黄色い光はストロボディフューザーを止めて、黄色のカラーフィルターに変更しました。
表側の顔に光が漏れないように輪郭のみに当たるようにします。また背景に漏れる光は
YN560IIIの上にレフ板の袋を載せてカットしています。


青い光はグリッドを使い、顔や髪の毛に当たらないようにし、首元のみに当たるように
調整しました。グリッドがなければ、顔や髪の毛にも青い光が当たってしまい、
首元だけ狙うのは難しいでしょう。


髪の毛はメインライトもきちんと当たらないので、銀レフをフレームギリギリまで寄せて
影を起こしています。
Rossella Vanonさんの作例とは程遠いですが、YN560IIIだけでもきれいにライティングが
できますね。


YN560IIIはYN560IIに比べてラジオスレーブを内蔵していますので、設置も早く、
楽に撮影を開始できます。バストアップ程度ならモノブロックストロボを使わなくとも
きれいに思った通りのライティングは楽しめるのではないでしょうか?


最終カットはあくまで作例であって、最初の写真のように逆光ぎみに光が当たって
髪の毛が白く光っているのもドマラチックに見えます。
これはこれでいいと思いました。