jjsの日記

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eBay クリップオンストロボ用リフレクター&グリッド レビュー


eBayでいくつか売ってあるクリップオンストロボ用リフレクター&グリッドを
使ってみましたので、レビューをします。


仕様

Bowensマウントアダプターのブラケットと18cmのリフレクター&グリッドのセットです。
送料込みでひとつ5,000円ちょっと。

スライドレールで調節可能なフラッシュブラケットは、あまり精度がよくなく、
スライドが滑らかにはできません。
ストロボをマウントのちょうど真ん中に合わせるのは難しいです。

ストロボを取り付ける部分のネジはそれなりによく、きっちりとストロボを挟み込むことが
できます。
上下の角度調整もそれなりにできます。


マウントアダプター部分は小さなネジで留められていますが、グリッドを外そうとすると、
壊れます。全体的に耐久性、精度は低いです。


リフレクターのほうはしっかりと作られています。
グリッドはちょうどリフレクターと同じ大きさになっており、簡単に脱着ができます。


使ってみる

このアダプター&18cmグリッドを軽めのライトスタンドに取り付けて
yongnuoのYN560IIIと組み合わせてみました。
やや重めのカメラ用三脚と、この組み合わせだと三脚のほうが重く感じるほど
なので、移動するときも楽です。ラジオスレーブを使えば、配線不要なので
撮影も簡単にできます。


日中シンクロをせず、被写体に露出を合わせて撮影してみました。
グリッドがついているので、背景に余計な光が回らずに黒バックにすることが
できます。


こんな感じで上からフラッシュ光を当てました。

周りの背景のことを気にせずに被写体のみで撮影を考えることができるので、
構図についてはあまり難しく考える必要がありません。


これも撮影は昼間にやっています。
木陰で撮影しているので、黒バックにすることは簡単にできます。
グリッドを使えば、集光されて効率が上がるので、これだけバックを
暗くしても、YN560IIIの出力は1/4とまだ余裕があります。


こういった花だけの撮影も、自然のままで摘み取ったりする必要がないので、
自然に優しいですね。スタジオとか屋内で撮影する必要がありません。


撮影方法はライトスタンドにアダプターを引っかけて、下から上に光が
当たるようにしました。

こうすることで、地面には光が当たらずに、黒バックで花を撮影することが
できます。


背景の雰囲気や被写体との距離などで構図が決まらないような場所に咲いている
花でも、自由に撮影することができます。
もちろん背景がきれいな場所に咲いている花でしたら、日中シンクロで
撮影するのもアリだと思います。


フラッシュ直射よりは18cmリフレクターを使ったほうが光の回り方がよくなり、
コントラストの強い、インパクトのある撮影ができます。
直射だと固過ぎて困るけど、もう少しだけ柔らかくスポットだけ光を当てたいとき
にはかなり使えます。


今回カメラのホワイトバランスはカスタム値で5600〜5900度に固定して撮影しました。
オートで撮ると、赤色の花は青っぽくなったり、朱色になったり、撮影のたびにコロコロと
色が変わるのを防ぐことができます。
クリップオンストロボなので、出力を変えると、色が変わってきますが、
オートホワイトバランスでコロコロ変わるよりは安定していると思います。


このアダプター&リフレクターのセットは、フラッシュストロボをセットするまでの精度が
低くて苦労しますが、一度セットした後は、角度調整などはやりやすく、撮影中は問題なく
使えると思います。グリッドの取り外し、ストロボの脱着のときだけ気をつかって
使えば、きちんと使えるリフレクターだと思います。


このアダプターはBowensマウントなので、ほかのディフューザーを使うこともできます。


あとはLihgtroomで調整すれば、いかようにもなりますね。

こういったフラッシュを使った方法では、本当にその辺に咲いている花で、
十分にきれいに表現できますので、お勧めです。


10月3日 追記
このリフレクターのグリッドなしで、リフレクターとトレーシングペーパーを使って
ブツ撮りをしてみました。やはり直射+トレーシングペーパーよりも
リフレクター+トレーシングペーパーのほうが圧倒的に光をコントロールしやすく、
効率も上がって、撮影が楽でした。