創作花火撮影方法
やつしろ全国花火競技大会
八代の花火大会を見に行きました。
去年に引き続き、創作花火の撮影をしてみました。
撮影機材
Sony α99Planar T* 85mm F1.4 ZA SAL85F14Z
SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM
三脚なし、手持ち撮影。
歪みが少ない単焦点レンズのほうが、花火の線がきれいに真っ直ぐ
写ります。
撮影設定
カメラはマニュアルモードで撮影。 オートホワイトバランス。シャッタースピードを0.5〜2秒ぐらいに設定。今回は0.6秒に設定。
ISOは最低感度。
これでもやや白とび傾向があると思いますので、
絞りで適正露光に持って行きます。素早くカメラを動かしたときに
花火の明るさの濃淡が出るぐらいまで絞ります。今回はF3.2〜4ぐらい。
撮影方法
マニュアルフォーカスにして、親指オートフォーカスで撮影します。最初に花火が打ちあがった時の光でピントを親指AFで合わせます。
花火が爆発する瞬間を狙って、カメラをぶんぶん振り回します。
爆発するタイミングと爆発する場所を事前に先読みしておいて
レンズの画角外から素早くカメラを振り回すと、細い線を撮影できます。
光の線の太さはフォーカスリングを回すことによって調整できます。
花火が打ちあがっている場所の外側から花火をなぞりながら、また画角外まで
一気に振って、もう一度素早く画角内に花火を捉えてあげると、一回の撮影で
多重露光っぽく撮影できます。
手振れすると線がブルブル震えて優雅さがなくなるので、きれいにすうっと
花火をなぞってあげるときれいに写ります。
花火の種類に合わせて、ピントリングを回してフォーカスアウトするタイミングを
合わせてあげると、丸ボケで花火のキラキラ感が表現できます(一番上の作例)。
今回は全て撮ってだしです。ハイライトと彩度を調整してあげると、もう少し
インパクトが出ると思います。
撮影方法そのものは結構前から他の方が公表されてましたので、あとは
どのように写すときれいなのか、タイミングとカメラの振り回し方を工夫してみれば
面白いと思います。花火の弾道と爆発するタイミングを読みながら撮影するのが
意外と難しく、楽しい撮影でした。フォーカスリングを回すタイミングが速すぎると
ボケボケになってしまうので、露光時間の後半から徐々にぼかしたり、一気にぼかしたり
工夫するとまた面白くなってきます。
10月20日 追記
去年の分。よく分からずに撮っていたので、撮り方が荒いです。
アウトフォーカスで花火を狙ってみる - JJsの日記
ハナガサイタヨ - JJsの日記
爆発する直前のタイミングから露光を始めて、徐々にピントを外していくと
花のような写真になります。手ブレがきついので、一脚があればいいかもしれません。
今年は一脚の代わりに、体育座りをして、ひざの上にカメラを載せて、ある程度
ブレを抑えながら撮ったものもあります。
花火の打ち上げる場所にあまりにも近いと、ピントを合わせたときの光跡が太くなりますし、
仰ぎながら撮ると難しいです。今年のほうが遠い距離から撮っているので、撮りやすかったです。
会場に合わせていくつか単焦点レンズがあればいいのですが、ズームでもズームリングを
使って面白い表現ができるかもしれませんね。
今年は絞り値で光跡の濃度調整ができることが分かったので、少しずつ明るさを調整しながら
撮りました。
直線と玉ボケの両方を上手く組み合わせできれば、もっと面白くなると思いますが、
未来の花火の爆発点とタイミング、どの花火が、あとからキラキラと光る花火なのかを予測しながら
撮るという、単純に撮影の腕が必要なもので、今年はこれが限界でした。
また来年も挑戦してみます。