jjsの日記

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セピア調にした後に隠し味

「blogに私の写真が載らないんだけどー?」って言われたのですが、
よく考えなくてもグーパンもらうわ、社会的に抹殺されそうだわ、で
私の命がどれだけあっても足りないことになりそうなので、
いつも通り作例写真なしの謎解説となります。
どうぞご了承ください。


Lightroom4で最初にRAWファイルを適正な状態に補正。
(適正露出、色温度調整、シャープネスを必要最小限に、ノイズ除去)


このときに補正ブラシを6つぐらい使って肌色と髪、全体の明暗を調整していきます。
補正ブラシのカラーを使って、目の下のクマ消しとかハイライト調整を
行います。
ライティング(自然光含む)が悪いところで撮影すると、髪の毛のツヤが
あまりよくないので、露光量を細かく調整してふんわりとした雰囲気に
仕上げます。


次にPhotoshopのスポット修復ブラシツールで肌をきれいに。
覆い焼きツールと焼き込みツールで肌の透明感を出したり、鼻筋を通したりします。
頬のハイライト位置を変えてあげると、まるで骨格が変わったような
印象になります。


再度Lightroom4に戻してあげて、仮想コピーを作成。それをレタッチします。
彩度を下げて、明暗色別補正でセピア調に。



適正な色の画像をこんな感じでいじるとセピア風になった。
基本補正の「色温度」と「色かぶり補正」でセピア調の色合いに
もっていきます。


色合いの可愛さを出すために明暗色別補正のハイライト側の色相を
調整します。
明暗色別補正ではシャドウをいじらずに色かぶり補正で色合いを
再調整し直してます。基本的なセピア調はすでに「色温度」と「色かぶり補正」で
作っているので、明暗色別補正のシャドウまでいじってしまうと
トーンが潰れるので使わないようにしました。


それから隠し味として補正ブラシツールで唇にオレンジを加えて
頬にチークを入れてあげるといい感じに仕上がります。
sRGBカバー程度のディスプレイで見て、色を足したのか足してないのか
分からない程度が適正だと思います。

チークとして頬に足す色。彩度が低いのはセピア調に合わせているため。



口紅として足す色。逆光位置で撮ると唇の色が紫っぽかったり、
血色悪く見えたりするので、なるべく調整はしたほうがいい。


半年前だか一年前だかにも一度書きましたが、ポートレート撮影するなら
男も化粧の仕方は覚えても損はないのかもしれません。


チークを入れる範囲によってずいぶんと印象が変わります。
隠し味の隠し味として露光量を+0.10足してあげると骨格補正度が
あがると思います。
全体としての骨格補正としてPhotoshopの歪みツールを使うのは卑怯過ぎるので、
レンズのパース歪みとか撮影する角度とかライティングできれいに撮れればいいのかな。
たぶん歪みツールは自分の理想は追えるけど、モデルさんが一番嫌だと思うし、
喜ばれない結果になりそう。


レタッチをするときは、ライティングが完全に制御できなかったとき、カメラの
オートホワイトバランスで色がおかしいとき、そして現実的な化粧でカバーできる
範囲に留めるようにしてます。


その代わり、風景撮るときに比べて補正ブラシでのレタッチを行うことが
格段に増えました。
特に補正ブラシツールでカラーを載せていくというのはポートレートならでは
かもしれません。