個撮で初対面の人を撮影するとき、何が大事なのか?
※以下はモデルさんが慣れている人ではなく、モデルを初めてされる方という状況での
お話です。
また個撮の反省点です。
覚え書きとして。
撮影前に事前に下見をしておく。その場所に相応しいポージングや表情を
自分の中でいろいろと描く。
この場所で、こういう表情なら写真として面白いのでは、と自分の中では
合点がいっている。
そうやって撮影ポイントを数か所ピックアップして、それに相応しい
ポージング・表情を決定。
モデルさんにお会いしていざ撮影を始めると、どうしても最初は
表情が固い。自分の頭で描いていた表情とは程遠いし、
場面にも合致しない。
これがポートレートの難しさなのかと痛感する。
撮影が終わり頃に近づいたときには、ずいぶんと緊張もほぐれてくれたので、
思い通りの表情に近い写真を撮ることができた。
なので、どういう順番で撮影ポイントを回るのかは、モデルさんとの
気持ちの距離感を考慮して決める必要があるし、あまり最初から
ポージングや表情まで決めてしまうと、上手くいかないことが分かった。
物凄く当たり前のことだが、前回の成功事例は、モデルさんが変わるたびに
当てはまるとは限らず、やっぱりその人に合わせてあげる余裕が必要。
撮影時間が50分しかないとなると、いろんなことで頭がいっぱいになって
モデルさんとの距離感がうやむやになってしまう。
脱線… 距離感の邪魔になるのは機器の操作
で、最近変えなきゃと感じるのはフラッシュトリガーとフラッシュ。やはりTTLに対応し、光量をカメラ側で操作できる機器がいい。
SONYはここが弱いと思ったら社外品でちゃんとあった。
http://www.phottix.com/en/phottix-odin-ttl-flash-trigger-for-sony.html
Yongnuo製品が使えないのが痛いが、純正フラッシュを社外フラッシュで
TTL調光、光量調整ができるアドバンテージはかなり大きい。
モデルさんがいい表情を保てるのって一瞬しかなくて、それまでに
カメラ・フラッシュ関係の操作は全て完了してないと、大事な瞬間を
逃してしまう。操作はできるだけ簡素がいい。
久しぶりに長野博文さんのポートレート・マスターブックを読み返してみると、
F4固定で撮っているそうだ。
うむ、今回85mmのF2.0以下であまり考えずに撮ってしまったので、7割ピント外しを
してしまったので、実に説得力がある。
まずは撮れなきゃ意味がない。
距離感をつめるのに必要な時間とか
時間が制限され、場所も制限される個撮。しかも初めての場所で下見があまりできなかった。アウェイ感いっぱい。
でもさらによくないなあと感じたのは、友人を連れてきたことで、
モデルさんをモデルさんの事務所の人を含めておっさん3人で囲って
撮ったこと。
逆の立場で知らない人二人と事務所の人、しかも異性だったら
すごくやりにくいだろうなあ。
やっぱり基本的には一対一がいい。
あと時間が制限されると打ち合わせもままならないし、気ばかり焦って
何でも雑になってしまう。
場所が制限されるとバックの雰囲気が選べないのが痛い。
この辺が個撮(野外)の限界かな。
とりあえず今の自分がどんな写真を撮ることができるのか分かったし、
人に見せるための写真は増えたので、個撮はやめてそろそろ自分でモデルさんを
見つけようかなと思い始めた。