jjsの日記

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Planar T* 85mm F1.4 ZA & α99はこの世の化け物 SAL85F14Z

そんな金あるわけないでしょ。ローンだよ常識的に考えてw

α99をゲットして、やはり憧れだったPlanarがどうしても欲しくなり、
ニコニコ分割地獄ローンで購入しました。しかも中古w
フードに傷が入っていたけど、描写は問題なし。まあ何年か使用したら
フードに傷ぐらい入りますので気にしていません。


α900 & A09で撮影。レタッチなしでも宝石のように光り輝く。
女性が指輪だのネックレスが欲しくなる気持ちが分かったような…w


大口径で宿命的なフリンジの発生は避けられない

1/1600秒 F1.6 ISO 320
ゲットして初日なので、いまいち使い方が分からなかったのですが、
なるほどF1.4始まりの大口径レンズとして宿命的なパープルとグリーンの
フリンジが発生します。

F2.8程度まで絞るとずいぶんと直ります。



1/500秒 F1.4 ISO 50

このような遠くにある被写体だけを浮かび上がらせるときにだけ
F1.4を使えばいいのか。


拡大

F1.4はフリンジが酷いが解像度は十分。


被写体が近い位置にあるものだと、どうしても描写の甘さが目立ってしまいますし、
ピントが合う範囲があまりにも狭くて実用はかなり難しい。


Sigma 50mm F1.4 EX DG HSMと比較すると、ボケの滑らかさは
Planarのほうが自然につながっています。ピントが合った部分の解像度も
Planarのほうが雰囲気がある。


例えばTAMRON A09で木の葉を背景にするとざわざわして気持ち悪いんだけど、
Planarだとスムーズで嫌味がない。実に素晴らしい。


歪みがほぼない

歪みがほぼないので、直線がきれいに出て気持ちが良い。


1/200秒 F2.5 ISO 50


絞れば圧倒的な解像度

これもシャープネスだけを調整しただけで、ほぼ撮って出し。


1/60秒 F6.3 ISO 800

その場の空気感まで伝わる感じがする。
α900だとすでにディティールが崩れだすISO 800でもほぼ問題なし。

ビンの光沢感、古いシールの汚れ具合、緑のビンへとつながるボケ、
後ろの花ビラのボケ具合、どれをとってもパーフェクト!


RAWデータをノイズリダクションせずにLightroom4でそのまま書き出して
このディテール。今までのαじゃ有り得なかった。


墨絵のような濃淡の美しさ

1/2000秒 F8.0 ISO 50


雲の柔らかさまできちんと描き出してます。
無限遠オートフォーカスで適当撮りしてこの画質は驚嘆。
特に画面右上の淡いオレンジ部分の濃淡と解像度が素晴らしい。

α900だと解像度はあまり変わらないものの、ダイナミックレンジ不足で
雲の柔らかさ感はここまでは出てこない。
これはPlanarというよりα99がすごい。


上のは少しレタッチしたもので、下がノーレタッチ。レタッチしないほうが
よかった例w


シャッターボタンを押すだけで絵画ができるようなもの

α55とキットレンズで苦労して撮っていた頃に、どうしても欲しかった
滑らかさや情緒感、空気感や膜感、ヌメリ感というものが
圧倒的に楽に手に入る。


もうちょっと光を読んで撮りなさいとアドバイスを頂いたこともあったけど、
やっぱα55とキットレンズじゃ、どんなに頑張っても出ないものは出ない。


シャッター押すだけ、元が綺麗なので余計なレタッチも不要で
欲しかった描写、カメラに求めていたものが手に入るのが
なぜだか悔しい。今までの苦労はなんだったんだ。


被写体がきれいに写る時間帯、遮光位置など、いろんなものを
考えなくても写ってしまう。
車で喩えると、ランサーエボリューションに初めて乗って峠のカーブを曲がる時のよう(分かりにくいかw)


なんていうか、これで写真を褒められても、自分の腕じゃなくて、カメラとレンズが
褒められているような感じがして、ちょいと面白くないかもしれないw


α55からα900に移行したときも、これがフルサイズの実力かと驚き、
感動したのだけど、そのα900からα99 & ツァイスレンズで再度驚きと感動を
味わえるとは思いもしなかった。
正直他のメーカーのカメラ&レンズの組み合わせでどれほど写るのかよく分からないけど、
α99 & Planarはひとつの頂点に立っていると言えるのかもしれないなあ。


まさにこれぞ単焦点&カメラの醍醐味です。