jjsの日記

jjsの日記がはてなブログに引っ越ししました

サポートカメラによるAdobe縛りからの解放? DNG Converterを使ってみる

みなさん、Adobe製品はお使いでしょうか?
毎度毎度アップグレードごとに高い費用かかりますよね。


Adobeが一人勝ちすると、クラウド版だけ追加アップグレードがあるのに
パッケージ版はなかったりと、ユーザを無碍に扱われてあんまりいいことがない。
CS6があまりにも優秀なので、今のところこれ以上のアップグレードが必要な
気がしない&全然使いこなせてない。(イラレだったらCS3でも十分実用になる)


CSシリーズは強制アップグレード縛りによってCS6まで上げざるを得なかったが、
パッケージ版はCS6で終わりという噂も聞く。
毎月アドビ税を支払うのも癪だが、PhotoshopおよびLightroomでは
旧バージョンでは新しいカメラのRAWファイルに対応せず、
最新のバージョンを使うことを余儀なくされた(と思ってる&Photoshopの選択範囲と切り抜きが優秀すぎて購入)。


CS7が出るころに新規にカメラを購入した場合、CS6やLightroom4では
RAWファイルへの対応が打ち切られ、CS7やLightroom5へを購入する必要がでるのではないかという
危惧がある。


そこにAdobeさんからヒントが送られてくる

Adobe IDを登録すると、新商品案内やソフトウェアの使いこなしについて
メールが送られてくる。
今回のメールは「LightroomとBridgeはどちらがよい?」か。
Lightroomチュートリアル | Adobe Lightroom CCの使い方


ふむ、ふむ。内容については今回触れないけど、Lightroom4での作業時に当てられる
プロファイルってなんだっけ?で調べてみた。
Lightroom Q&A ③ LightroomとBridge、どちらが良い? | Lightroom 実践力アップ講座 | Shuffle by COMMERCIAL PHOTO
この記事にはProPhoto RGBとあるが、あれ、今はちょっと違ったはず。
http://help.adobe.com/ja_JP/lightroom/using/WS939594D8-4279-41b4-B8E9-B06BC919EC7C.html


現在はAdobe standard(アドビ標準)というプロファイル(Camera RAWおよびLightroom内でのみ適用される
アドビ独自のプロファイル)が適用されてますね。



それはさておき、いろいろ調べてみたらDNG形式ってのはなんだっけ?
ということで調べてみました。


DNG Converterは無料で提供されている

DNGは、RAWをAdobeが提唱する標準フォーマットとして保存する
アーカイブ用ファイル。


各社の最新カメラのRAWに対応したDNG ConverterがAdobeから無償で提供されている。
フリーソフトではないよ)
http://www.adobe.com/jp/support/downloads/dngwin.html


対応状況
dng converter | Search Results | Lightroom Journal


さっそくダウンロードして使ってみた


DNGConverter_7_3.exeをダウンロードし、実行する。

標準で以下に実行ファイルが作成される。
C:\Program Files (x86)\Adobe
どうやらスタンドアローンでDNG Converterのみで使用できるようだ。


DNG Converterはフォルダ単位で一気にRAWファイル群をDNGに変換してくれる。
単一ファイルのみの変換指定はできない。


このファイルを選択。


OKを押すと、RAW→DNGの変換が開始される。


DNGファイルが追加された。ファイル容量はRAWとほぼ変わらない。


生成したDNGファイルをLightroom4で読み込んでみる。


元画像(RAW)のヒストグラム


DNGのヒストグラム

RAWとDNGではヒストグラムが変わってしまうようだ。
Lightroomでレタッチした場合の感触としては、ほぼ同じようにレタッチできる。
Adobeが規格として作ったDNGファイルだから、Lightroomで不具合が出ないのも
当たり前かw


以前のPhotoshopLightroomへの互換性を持たせる

環境設定で以前のCamera RAWに互換性を持たせることができる。
これによって古いバージョンのPhotoshopLightroomでも新しいカメラのRAWを開くことが
可能になる。(一部のカメラでは以前のCamera RAWでは開くことができない??)


ここで、Camera RAWのバージョンを2.4に変更(Photoshop CSに対応)し、再びDNGを生成、
Lightroom4で開いてみた。
α55のデータは2.4に変更してもLightroom4で開くことができることは確認できた。

手元にPhotoshop CS〜CS4があれば、新しいカメラのRAWをそれよりも古いバージョンのPhotoshopおよび
Lightroomで開けることが実証できたのだが、残念ながら手元にはない。
(厳密に言うとPhotoshop CS4はアップグレード元として持ってるけど、SSDの容量的に厳しいのと
CS6があると不必要なので再インスコしたくないw)


以下にDNG ConverterでCamera RAW2.4互換で保存したDNGファイルをアップロードしましたので、
もしPhotoshop CS〜4もしくはLightroom 1.0をお持ちでしたら、開けるかどうかお試しください。
DSC04338.dng 直
(約16MB)


これで大丈夫なら、当分の間は新しいカメラのRAWを開くためだけにPhotoshopLightroomを購入する必要がなくなり、
サポートカメラによるAdobe縛りからの解放されますね。
正し、DNGファイルはRAWファイルとほぼ同じ程度のファイル容量があるので、ハードディスク容量が2倍必要に
なります。


まとめ

最新のPhotoshop or LightroomがあればDNG Converterは必要ない。
DNGファイルを生成すると、RAWファイルと同程度のファイル容量となるので、HDD代がかさむ&管理が面倒。
Photoshop CS6をアップグレードすると高い(CS7のパッケージ版が出るのかも不明)ので、最新カメラのRAWに対応したければ、
Lightroomを最新のものを購入するか、DNG Converterで乗り切るかの2択かなと。


3月15日 追記
Adobeがパッケージ版をやめてダウンロード版のみにするそうです(クラウド版のみという意味ではなさそう)
Adobeがソフトのパッケージ販売を廃止してダウンロード方式のみに移行へ - GIGAZINE