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Lightroom4での補正ブラシの使い方 -作業効率を上げる操作方法-

Lightroom4の補正ブラシはPhotoshopでの作業に比べ、操作がしやすく効率的に
作業できるのが特徴です。
Photoshopのほうがレイヤーや選択範囲の細かさがある分だけ、正確な作業ができますが、
Lightroom4は、Photshopでの複数ツールの効果を補正ブラシひとつで同時に適用できるため、
操作が直感的で分かりやすくなっています。


ショートカットキーやコツを覚えることによって飛躍的に作業効率があがりますので、
順番に見ていきましょう。


補正範囲は基本的にショートカットで調整する

補正する範囲はマウスのスクロールボタンを上下する(回してあげる)ことで、簡単に範囲を拡大縮小できます。
またぼかしの範囲は「SHIFT」キーを押しながらマウスのスクロールボタンを上下することで
ぼかしの範囲を調整できます。


補正範囲のきわを指定する(ブラシで塗る)ときはぼかしの範囲をゼロにしたほうが作業がしやすいです。
(建物・人工物・補正範囲がきっちり決まっている場合)


お気楽に補正範囲を指定する場合は、ある程度ぼかしがあったほうが、補正範囲の境界線が目立たずに
楽に作業することができます。


補正ブラシは画面の拡大縮小を繰り返しながら範囲を指定する

Oキーを押して、補正範囲が見える状態にして補正をしますが(後述)、
画像全体を表示させた状態だと、どうしても細かい部分の補正が
作業しにくくなります。


補正ブラシ(スポット修正、段階フィルター)ですでに補正作業中に拡大縮小を行う場合は、
「Ctlr」キー+スペースキーを押したままマウスを左クリックします。


また、 スペースキーを押したまま、マウスを左クリックした状態を保持し、
マウスを動かすと、画面をドラッグして画面の移動ができます。
画像全体が表示されているときには画面をドラッグしての移動はできません。
基本的に拡大したときの移動方法です。


以上の操作方法で拡大縮小を繰り返して、全体を見つつ、作業しにくい部分を拡大しながら
補正範囲を塗っていきます。


たまにドラッグした状態(ハンドマーク)のまま、画面をドラックする状態から
抜けられなくなり、補正ブラシが使えなくなることがあります。
「Ctlr」キー+スペースキーを押してあげると、補正ブラシが使える状態に戻れます。





3月6日追記
基本的にCtrlキーなしでも、スペースキー+左クリックで上記と同様の操作ができます。
一旦スペースキー+左クリックで拡大表示後、スペースキーを押した後にそのままスペースキーを
押しながらctrlキーを同時押ししてあげると、ハンドマーク表示のまま固定されます。
連続でドラッグ移動をする場合はこの順序で押してあげるとよいでしょう。
スペースキーを押してあげると、ハンドマーク固定の状態は解除されます。


何度かスペースキーのみ、Ctrlキー+スペースキーで操作を比較してみましたが、
なぜかCtrlキーも同時に押してあげたほうが動作が安定するようです。
(公式のショートカット一覧にはスペースキーのみで操作できると表記されている。)
http://help.adobe.com/ja_JP/lightroom/using/WS18e2013dd74eab5fe275e2711d1b186fe9-8000.html             


Zキーでも同様に拡大縮小ができて、かつ左クリックはいらないので、こちらも
いいかもしれないが、たまにZキーだけでは縮小画像には戻れなくなることがある。
その場合はスペースキーで戻れる。


いまいち動作が安定しないのはバグなのか仕様なのか分かりませんね(汗
             

自動マスクと補正範囲の確認

とりあえずの元画像。


補正ブラシを使用するときに、自動マスクにチェックを入れておけば、
自動的に補正する箇所をLightroomが判断して補正範囲がはみ出すのを防いでくれます。


作業スピードを上げるにはもってこいですね。


補正範囲は「O」(英字のオー)キーを押すと赤色で示してくれます。
もう一度Oキーを押すと解除できますので、補正をする場合は、まず
「O」キーを押して補正範囲を確認しながら行うとよいでしょう。


自然物や肌のレタッチを補正ブラシで行う場合、ぼかしは少しあったほうが
補正範囲と補正していない範囲の境界線に違和感がないです。


きっちり補正範囲を指定したい場合は、ぼかしは0にしたほうがきれいに
補正範囲を指定できます。


流量は補正ブラシの効果の強弱を指定できます。部分によって強弱をつけたい
場合は、流量を調整して補正範囲を指定します。


補正範囲の消去

ただ、自動マスクを使用した場合でも、意図しない部分まで補正範囲が指定
されることがあります。


その際は「消去」を使って、はみ出した部分を消していきます。
作業部分に合わせてぼかしの範囲を調整するとやりやすいです。
(SHIFTキー+ホイールボタン回し)
もちろん消去ブラシもサイズを細かく調整しながら作業したほうが
圧倒的に速く、楽に作業できます。(ホイールボタン回し)


ブラシA、ブラシBからの消去ブラシへのショートカット

ブラシA、ブラシBで補正範囲を塗っているときに、ほんのちょっぴりはみ出した場合は、
ALTキーを押しながらはみ出した部分をなぞってあげると、一時的に消去ブラシとして
補正範囲を消すことができます。


ALTキーを押したときのブラシの設定は、消去ブラシを押したときの設定に従います。
ブラシA、ブラシBの設定の状態で消去するわけではないので、注意が必要です。


ALTボタンを押しながらスクロールボタンを回してあげると、消去ブラシのサイズを
変更できます。このときブラシA、ブラシBのサイズは変更されません。


補正ブラシは重ね塗りが可能

補正ブラシは、複数の補正ポイント(補正ピン)を指定した後、その補正範囲を同じ個所に重ねて
補正することができます。
補正をマックス(100)まで適用しても補正量が足りない場合、
またはわずかな補正効果を少しずつ適用して、具合を見ながら繊細にレタッチしたい場合に
効果的な手法となります。


同じ個所の画像(上中下)。補正ピンを3つ打ち、それぞれ別の補正範囲を指定。


グレーの○が補正ピンです。何か所も打つことができ、Hキーで表示/非表示を切り替え。
二重丸で中が黒いピンが現在選択しているピンです。
補正中に他のピンをクリックすることで、補正対象のピンを切り替えできます。
カラー、輝度、および奥行き情報に基づいて、写真に部分補正を適用する方法


結局補正ピンはどこに打ってもいいのですが、どのあたりを補正範囲に指定するのか
分かりやすい場所に打てばOK。


一度のストローク(塗り)で補正範囲を指定しなくてもOK

筆で塗るときのように、少しずつドラッグしながら補正範囲を塗っていけば、
はみ出したときにCTRLキー+Zキーで元に戻してから作業を再開できます。


一度に全部塗ってしまうと、CTRL+Zキーで全てやり直しになってしまうので、
少しずつドラッグをやり直しながら塗るのをお勧めします。


作業効率をあげるにはDTPオペレータのようなポジションに

以前の職場のDTPオペレーターをされていた方は、とにかく作業が速くて、
画面見ていても何がどうなってるのかさっぱり分からないほどです。


基本的に左手はCTRL SHIFT ALTキーの位置に指を載せておくのが
DTPホームポジションです。どのキーにどの指を載せるのかは、
人それぞれやりやすい方法があると思います。
Adobeの製品はある程度共通したショートカットキーが当てられているので、
Lithtroomも同じくショートカットキーを覚えて作業したほうが、
あとあと楽に作業でき、レタッチの内容のほうに没頭できます。


世の中には便利なものが

ショートカットキーでの入力で、ポジションを変えるのが面倒だなという方は
おそらく以下のような補助入力装置があると便利かもしれません。

ルートアール USB3連フットペダルスイッチ マウス操作対応 RI-FP3BK

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LOGICOOL アドバンスゲームボード 16万色対応バックライト G-13

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私は音声での入力補助を使っていますが、たまに右手のほうにあるキーを押すのが
面倒な場合に使ったりします。(OキーやIキーなど)
文章を長時間入力する人向けで、あんまりDTP向けじゃないかも。
ドラゴンスピーチが届いたのでちょっとだけ触ってみた - JJsの日記