jjsの日記

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Exif 規格とLens Id

Exifの正式な規格(Exif2.3)は以下のPDFに記載されている。
http://www.cipa.jp/hyoujunka/kikaku/pdf/DC-008-2010_J.pdf


Lens Idの謎

この改訂版のExif2.3が公開されたのは2010年の4月で、オプション項目として
レンズ情報が記載されるようになった。
ソニーαの純正レンズについてはexifデータにレンズデータが記載されるが、
サードパーティーTamron, SIGMAなど)のレンズのレンズ情報がLightroomに記載されないのは、
この辺りも関係しているのかもしれない。


exif data list」などで検索してみると、規格が制定されているのにもかかわらず、
Lens Idはカメラメーカーによって、かなり自由につけてしまっているのが
分かります。


CanonのLens Idとレンズ名の一例

156.1 = Tamron SP 70-300mm f/4.0-5.6 Di VC USD
160 = Canon EF 20-35mm f/3.5-4.5 USM or Tamron or Tokina Lens
160.1 = Tamron AF 19-35mm f/3.5-4.5
160.2 = Tokina AT-X 124 AF 12-24mm f/4 DX
161 = Canon EF 28-70mm f/2.8L or Sigma or Tamron Lens
161.1 = Sigma 24-70mm f/2.8 EX
161.2 = Sigma 28-70mm f/2.8 EX
161.3 = Tamron AF 17-50mm f/2.8 Di-II LD Aspherical
161.4 = Tamron 90mm f/2.8

規則性があまり感じられないlens Idのつけ方をしているので、サードパーティーのLens Idと
被ってしまってもしょうがないのではないかと。


フリーソフトexif viewerだとレンズ名が出ないことが多い。
Lightroomでレンズ名が出るのは、カメラメーカーごとのLens Idデータと、レンズ名を紐づける
データがあるため(上記の囲み内を参照)。
さらにサードパーティーのLens Idと被っている場合には、焦点距離F値などを考慮して、
「これは広角レンズだから純正レンズのLens Idだな」などと判断し、レンズ名を表示するようにしている。


個人的に調べてLens Idとレンズ名のデータを収集できたのは、Canon,Nikon,Sony(MINOLTA)のみ。
ペンタックスとかオリンパスのデータはどこかに落ちていないのかしらん。
M43とかαEマウントも全く出てこない。


exif dataのそもそもは

デジカメプリント屋さんが自動的に補正してプリントしてもきれいに仕上がるために
撮影時データを記録しているのも理由のひとつらしい。
じゃないと、exifデータに「撮影シーンタイプ(風景、人物、夜景など)」という項目なんか
いらないよね。
撮影シーンタイプのexifデータがあれば、夜景なら必要以上に明るく補正する必要もないなと、
自動露光補正を少なくすることができる。